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カラダに効く!健康情報

ポジティブシンキングでストレス回避

「ストレスは人生のスパイスである」と言ったのは、ストレス学説を最初に発表したカナダの生理学者、ハンス・セリエ博士。ストレスをパワーに変えるには、どのようなことを心がけたらよいのでしょうか。

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知る良いストレスと悪いストレス

ストレスとは、いったい何?

とかく悪者扱いされる”ストレス”。ストレスは、医学的には「何らかの刺激が身体に加えられた結果、身体が示したゆがみや変調」と説明されます。その原因となる刺激のことを”ストレッサー”といいます。
ストレスとストレッサーの関係は、よくボールを指で押した状態に例えられます。ボールを指(ストレッサー)で押すとゆがんだ状態になります。これがストレス。指を離せばボールは元の状態に戻りますが、抑える時間が長くなれば、ゆがんだままになります。心身のストレスも同じことが言えるのです。

ストレスの元(ストレッサー)はいろいろ

ストレッサーは、大きく分けると次の4つがあります。

(1) 物理的ストレッサー:高温や低温、騒音や振動などの刺激
(2) 化学的ストレッサー:排気ガス、酸素欠乏、薬害、栄養不足など
(3) 生物的ストレッサー:細菌やウイルスの感染、睡眠不足など
(4) 心理社会的ストレッサー:人間関係、職場・学校環境、結婚、離婚など

このうち、いわゆる「ストレス」として悩まされるもののほとんどは、(4) の心理社会的ストレッサーです。

良いストレスもある

心理社会的ストレッサーでも、今現在の苦しみが、その後の目標や夢などにつながれば良いストレスといえます。一方、過労や人間関係の悪化、不安などで自分の身体や心が苦しくなったり、やる気をなくしたりすることがあれば、それは悪いストレスとなります。
同じストレッサーでも、受け止める人によって、良いストレスにも悪いストレスにもなります。例えば仕事である目標が設定されたとき、それを自分を伸ばすための「励み」として受けとめれば良いストレスになり、やらなければ仕方ないノルマ、つまり「重荷」とみれば悪いストレスとなって心身を苦しめることになるのです。

ストレスは生きるためのスパイス

ストレスとは、私たちの身体が外からの、あるいは内側からの刺激に対して起こす反応です。例えば気温が上がればのどが渇くという反応が生じ、腹が減れば食欲という形で反応します。このような外的・内的環境変化に適応していくことが生きることであり、ストレス反応は「生きる」ということと同義語ともいえます。
ストレス学説の提唱者、ハンス・セリエ博士は「ストレスは人生のスパイス」、「ストレスの欠如は死である」と言っています。良いストレスも悪いストレスも、生きていく上で避けて通れないものです。ならば、丸ごと受け止めて乗り越えていきたいものです。

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